『老筋力』100歳になっても自力で歩きたいあなたへ

こんにちは。
夫婦でサイドFIREをめざす「まこルーム」へ
ようこそお越しくださいました。

このブログを読んでくださっている方の中には、
ただ長生きしたいだけではなく、

「健康な体で明晰な頭脳を保ったまま、
長生きしたい」と願う人が
多いのではないでしょうか。

今回ご紹介する『老筋力』は、
「100歳になっても自力で歩きたい人の筋肉トレーニング」 という副題の通り、
健康で長生きする具体的な秘訣が詰まった一冊です。

著者はあの「きんさんぎんさん」で長寿ブームを巻き起こした
故・成田きんさんのトレーニングを担当した整骨院の院長先生ですので説得力があります。

「きんさんぎんさん」の成田きんさんのトレーナーによる『老筋力』のススメ

『老筋力』は、
故・成田きんさんのトレーナーを務めた著者の経験から、

100歳になっても自力で歩ける筋肉を鍛えるためにはどのように過ごしていけば良いのかを具体的に説明した本です。

実は著者によると、
100歳のご長寿双子姉妹きんさんぎんさんとして大きな話題になった成田きんさんは、

来院当初、自分で歩くことはもちろん、
診察室のベッドにもご家族の助けがないと上がれない状態で、
すっかり足が弱っていたそうです。

ところがきんさんは
「妹の蟹江ぎんさんが自力で歩くので、自分も歩きたい」と
持ち前の負けん気を発揮して
著者の整骨院を訪れて、
トレーニングを開始したそうです。

そこからきんさんと著者の
筋肉トレーニング、通称「きんトレ」という
ハムストリングスを強化する運動などによって、
歩けるようになった経緯が、

以下の
５つの章で紹介されています。

ユーモアを忘れない心が大切

「きんさんぎんさん」 と聞くと、
二人仲良く並んで座った双子の姉妹が、
当意即妙な名古屋弁の受け答えで、
ユーモアにあふれた笑顔を思い出す方が多いかと思います。

「100歳になってもあのように、
機知に富んだ受け答えができる、
ボケない頭を持ち続けたいなぁ」
と思われた方も多いのではないでしょうか。

あれほどの人気を集めたのも、
2人のユーモアたっぷりな会話によるところもあると思います。

この本からは
「何歳になっても歩ける筋肉が大切」ということだけでなく、
「ユーモアの大切さ」も伝わってきます。

そして足を鍛えることで
会話力もアップすることを学びました。

一番心に残ったきんさんの笑いのエピソード

著者の接骨院を訪れた当初の、
歩けない状態だったきんさんは、
10まで数えるのもおぼつかなかったそうです。

ところが筋肉トレーニングを続けて
脚力が鍛えられていくうちに、

運動回数を数えていても
100まで数えられるようになり、

会話の受け答えも早くなり、
冗談をいうほどにまで変化したそうです。

きんさんのお世話をしてきたお嫁さんは、
有名になって、人前で話すのを聞くまで、

「きんさんがあんなに面白い人だって
知らなかった」とおっしゃっていたほど、

トレーニングをすることで、
頭の回転が速くなったということです。

この本の中で一番心に残ったきんさんの笑いのエピソードは、
きんさんに「再婚する気ある？」と尋ねた時の会話です。

「再婚するとしたら、どんな人がいいかねえ？」と聞かれたきんさんは、

「年上がええなも」と答えて、
院内が爆笑の渦に巻かれたそうです。

長生きしたいのはもちろんのことですが、
足を鍛錬することにより脳も活性化して、
会話力もアップすることを教えていただいた一冊です。

今日は久野　信彦著『老筋力』をご紹介しました。

100歳になっても自力で歩き、
活力に満ちた日々を送りたい人に、
足の筋肉の大切さについて考えるきっかけになればうれしいです。

今日も最後までお読みいただきどうもありがとうございました。