目指すのは、100歳でフルマラソン完走

ランニングが共通の趣味の私たち夫婦の目標は
「100歳でフルマラソン完走」。
「そんなのムリだよ」という声が聞こえてきそうです。

でも、今回ご紹介する絵本の主人公ファウジャは、
93歳の時に「100歳でフルマラソン完走」という目標を立て、
見事に達成したのです。

100歳を超えるまで長生きすること。
42.195キロのフルマラソンを完走すること。
どちらも簡単には到達できない目標です。

有森裕子さん、高橋尚子さんなどの一流の女子マラソンランナーを、
小出義雄監督とともにコーチとして育てた金哲彦さん監修の絵本。
『100歳ランナーの物語—夢をあきらめなかったファウジャ』
（シムラン・ジート・シング文 監修金哲彦 西村書店 2020年12月12日初版第1刷発行）。

100歳でフルマラソンを完走したファウジャ。
「小さい時からかけっこ好きで、
インドの広い大地を飛び回っていた男の子だったのだろう」
と思いながら絵本を開きました。

ところが驚いたことにファウジャは生まれつき足が弱く、
友達から「歩けないこと」をからかわれていたほど、
ひ弱な男の子だったのです。

5歳になって初めて歩き始めたものの、
家から何キロも離れた学校までは歩いて通学などとんでもない。
そのため学校に通う代わりに畑仕事をし始めたところ、
みるみる丈夫になり、結婚して子供も生まれ、
走ることまでもできるようになりました。

ところが93歳で出場したニューヨーク市のマラソン大会で、
ファウジャは「差別の言葉」を投げつけられます。

その苦い経験があったからこそ、
100歳でのフルマラソン完走に繋がりました。

誰かに勝つ。一番になる。
そういう走りを手放し、
「自分の目標」を追いかけるためのマラソン。

身体が弱くて学校に行けなかったので、
英語は話せないファウジャ。
でも走る姿によって、十分伝わるものがあります。

私たち夫婦が目指しているのも
まさにそのような走りです。

人は「行動」によって判断されます。
行動の積み重ねは「信頼」へと繋がり、
ファウジャが経験した心ない言葉のように、
たとえ悲しい出来事が起こった時にも、
応援してくれる方々のおかげで、再び前へと進んでいけます。

人種差別を乗り越え、年齢への壁を乗り越えて、
「挑戦するのに遅すぎることはない」ということを、
走る姿によって伝えてくれたファウジャ。

自然と応援したくなるのは何よりも
彼が「楽しそうに走っている」から。
悲壮感はありません。
走るのが楽しそうだから、応援したくなるのです。
完走を見守りたくなるのです。

人生100年時代。
たとえ100年生きながらえたとしても、
ベッドの上でチューブに繋がれたまま生きている姿は、
私たち夫婦の望むものではありません。

健康で100歳まで「笑顔」で長生き。
年寄りだからと煙たがられるのではなく、
自然と人が寄ってきてくれる「おばあちゃん家の縁側」のような
温かい人との「繋がり」。

それが私たち「まこルーム」が目指すもの。
これからも、あなたのお役に立てる情報を発信し続け、
健康的なサイドFIREを、あなたと共に目指していきます。